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マルトリートメントの視点から考える

「世界一受けたい授業」で放送されて以来、注目されている『チャイルド・マルトリートメント』という言葉をご存知でしょうか?

 

福井大学小児精神科医の友田朋美先生の著書「子どもの脳を傷つける親たち」から広まり、

 

マル=悪い、トリートメント=扱い

 

ということから、゙不適切な養育゙を意味しています。

 

虐待と似ていますが、日本では虐待は身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト、性的虐待のことを指し、これよりさらに広い意味で子どもの健全な成長・発達を阻む不適切な行為はすべて「マルトリートメント」とみなされています。

 

問題なのは、マルトリートメントによって子どもの脳はストレスを感じると、その苦しみから逃れようと自ら変形してしまうことです。

 

心無い言葉や暴力など、子どもを傷つける行為が子どもの脳を変形させてしまい、語彙や理解力、学習意欲の低下、非行、うつ病、摂食障害を起こしたり、視覚や聴覚に悪影響を及ぼす危険性もあるようです。

 

多くの家庭で、「うちは虐待なんかしていません」と言われるかもしれませんが、子どもの前での激しい夫婦喧嘩もマルトリートメントとみなされるため、知らず知らずのうちに子どもの心を傷つけてしまっているケースがあるのです。

 

スマホやタブレットを与えてほったらかしにするような「スマホ育児」もマルトリートメントに該当しますし、兄弟を比較して子どものプライドを傷つけることもマルトリートメントになります。

 

そして、一番良くないのが「言葉の暴力」で、体への暴力以上に脳へのダメージが大きいことがわかっています。

 

叱る時は感情的にならず60秒以内に留め、それ以上は感情的になっていることがほとんどで、ただの暴言にしかならず、全く効果がありません。

 

「第二の家庭」とも呼ばれる放課後児童健全育成事業では、このマルトリートメントの視点を職員間で共通理解し、子どもの行動に対して「良いね」「良くがんばったね」と、良いところを認めてあげる言葉掛けをしていくことが、寄り添った支援につながっていくのではないでしょうか。

 

子どもの脳を活性化させるコミュニケーションとして、繰り返し・相槌・共感の技法が効果的です。

 

子ども:「この犬って、とってもかわいいね」

おとな:「そうだね、かわいいね(うんうん・頷き)」

「この耳が垂れているところが、とってもかわいいね」

 

肯定してあげることで、自分の話を理解して受け止めてくれていると感じ、安心感からさらに積極的に話すようになります。

 

その結果、自己肯定感を高めることにつながり、脳にもいい影響を与えるのです。

 

言葉掛け次第で子どもの脳に良い影響を与えることもできるし、悪い影響を与えることもできる。

 

マルトリートメントの特長を理解した上で、第二の家庭である放課後キッズクラブでの言葉掛けをどうしていったらいいのか、職員一人ひとりがしっかりと考え、適切な支援を行っていきたいと考えています。